淺川マキさんを悼む
歌手の淺川マキさんが亡くなってもう1ヶ月経ちました。
たしかLPを買ったなと思いベッドの下(マットレスをどかさないと出てこない)にしまい込んだレコードから探し出しました。
「灯ともし頃」というタイトルのアルバムで、歌詞カードは手書きの文字です。
1976年の録音、スタジオではなく荻窪にある「アケタの店」というジャズのライブハウスで録音されたものですがライブではありません。
そしてバックが凄い。つのだひろ(ドラムス)、坂本龍一(キーボード)、向井慈春(トロンボーン)、吉田建(ベース)等。淺川マキのジャンルって何?っていうようなメンバーが参加しています。
淺川マキさんは暗い歌のフォークソング歌手というイメージを持っている方が多いと思います。同じ暗い歌のシンガーソングライターで”山崎ハコ”さんがいますが、私は彼女の歌を聴いていると、もうどん底から這い上がれなくて死にたくなってしまう”という気分ですが、淺川さんは黒人のブルースに共通するような”どん底なんだけれども希望がある”という気分にさせてもらえます。
さて、何故私がこのレコードを買ったのかよく覚えていないのですが、「それはスポットライトではない」という曲を聴きたかったからだと思います。この曲を初めて聴いたのは下北沢のジャニスといわれた金子マリさんのバックスバニー時代のアルバムです。気に入っていた曲で、そこに”日本語詩 淺川マキと書いてあったので浅川さんのバージョンを聴きたくなったのでしょう。そしてこのアルバムでロッドスチュワートが歌っているオリジナルの英語詩バージョンがあることを知りました。
先日カラオケでこの歌を歌いたいと思ったのですが、残念ながらありませんでした。
浅川マキさんの歌は小さなライブハウスが似合います。でももう浅川さんのライブは観ることができないいんですね。残念です。
ご冥福をお祈りします。
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