都まんじゅう
私が物心ついた頃から、神奈川県平塚駅のロータリーの所に「都まんじゅう」のお店があります。創業は昭和30年、私が生まれる前つまり55年前からあるんです。
お店の名前は「つるや製菓」と言うのですが、店の名前より製品の方が有名で、古くから平塚に住んでいるほとんどの方が、店の名前で言われても分からないのに「都まんじゅう」と言うと分かるというほど有名です。ちなみに「つるや製菓」は創業以来この「都まんじゅう」だけしか売っていません。
写真のような形で中は白餡、外はカステラ状の皮になっています。
白餡は甘すぎずいくつ食べても飽きがこないし、外の皮だけでもおいしいんです。買ったばかりはまだ温かくてもちろんおいしいのですが、冷めても冷やしてもこれまたおいしいのです。
お値段は1個35円。
お店というか工場というか、製品を作っている所がガラス張りになっていて、「都まんじゅう」が出来る過程を見ることができます。製造は機械で行われていて見ていて飽きません。私は小さい頃これを見るのが好きで、親が買い物をしている間ずっと見ていた記憶があります。
今から考えると、50年以上前のコンピュータ制御など在ったか無かったかの頃のあの機械は相当先進的だったのではないでしょうか。
まんじゅうの真ん中に”都まん”の焼印が押されているのですが、最近この焼印に「お出かけみやこちゃん」という新しいキャラが登場したようです。
さっそく買ったものを確認してみました。有りました「みやこちゃん」
平塚で生まれ育った方のほとんどが、「都まんじゅう」は平塚の名物だとばかり思っています。かくいう私も10年くらい前までそう思っていました。ところがある時、静岡県御殿場にお土産として自慢気に持って行くと、なぜか皆が知っていて、これを「西武まんじゅう」と呼ぶではないですか。よくよく聞くとこれは沼津の西武デパートで売っているので「西武まんじゅう」と呼ばれているとのこと。
そういえば、包装紙に姉妹店の名前らしき物が書いてあったなと思い見てみると、確かに沼津と八王子に姉妹店の名が書いてあります。
そこで、ネットで調べてみると、あるわあるわ同じ物と思われるまんじゅうが北海道から九州まで。名前も”都まんじゅう”だったり、”ロンドン焼き”だったり。
ちゃんと調べている方がおられて、その名も”都まんじゅう調査隊”
http://bug.org/~momo/food/miyako/index.html
福岡県にある城野鉄工所が戦前に開発したキノ式自動製菓機が元で、この機械が全国に普及したものだとのことです。平塚に限らずどこの人も皆、地元の名物だと思っているようですが、なぜ今川焼きのように全国区で名前が浸透しなかったのでしょうか?
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