村上春樹の新刊「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

「1Q84」でちょっと消化不良な感じだったので、少し様子を見ようかなんて思っていましたが、4月11日のもう日が変わる時刻にアマゾンのサイトを見るとまだ予約を受け付けていたので思わず注文をしてしまいました。
そんな時間に注文したのにアマゾンは凄いですね。翌日12日にはもう届きました。
それも送料無料で!
梱包を見るとやけに薄っぺらい。開いてみると「1Q84」位の長編をイメージしていた私としてはこんなに薄いの?って感じでした。
期待して最初の数ページを読み進むと”色彩を持たない”の意味が解ってきました。
序盤には色々な仕掛けが施されていてどう展開して結末するのだろうと期待を持たせます。
しかし、登場人物が全て理屈っぽい割に、完璧なまでの共同体の5人組みが、いともあっさりと崩れてしまうことに違和感を覚えてきます。
最終的には前半の仕掛けが全て収束せずに終ってしまうという結末。
途中に出て来た6本指の件や灰田という人物は何だったの?
私の読解力の問題でしょうか?
ハルキストの見解を聞いてみたいものです。
50万部も売れたら、半分以上の人は私と同じ期待はずれの印象を持ってもおかしくはないでしょう?
村上春樹と文藝春秋社の販売戦略にうまく引っかかった感じです。
1785円で買ったこの本、今は一週間待ちのため中古本は1900円位で売られています。
いっそのこと売ってしまおうか?
なんだか酷評になってしまいました。
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