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2013年9月

2013年9月24日 (火)

小野不由美「屍鬼」読了

友人から借りたというより、借りたかった本と一緒に入っていたと言う方が正しい「屍鬼」の文庫本5巻。
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借りたかった本は全4巻なのに、それよりも厚いのが5冊も入っていたということはよっぽど読ませたかったのかと思いながらページを捲り始めました。

この「屍鬼」は15年以上も前の作品でアニメ化もされているようですが、私は作者も作品も全く知りませんでした。
読み始めは探偵物か推理小説かと思いながら読み進めていましたが、1巻を読み終わった時点ではまだ事件のさわり程度で物語が進展せず、そうなると読む方もなかなか進まず、合間に他の本を読んでそれが読み終わってしまうといった具合でした。
でも借りた本を返すにあたっては感想を聞かれることは必須なのでちびちびと読み進めることに。
2巻目になるとこれは推理ものではなく、よくある未知のウィルスのホラーものかと思わせる展開になってきます。
通常のホラー物の第一章分がやっと読み終わった感じです。

3巻目に入り事件だけは沢山起こり、登場人物もやけに多くなります。
まして小さな村が舞台のため、登場人物も村内の親戚関係が多く苗字が一緒のため人間関係が混乱してきます。
そしてやっとこの小説はゾンビまたは吸血鬼系のホラーものだ気づかされました。
この時点で15年前の作品という意識がないので、ここまで読んでいまさらゾンビかと、少し興味を削がれました。しかし、

4巻目では敵の正体も判り、人間対化け物の対決かと思いきや人間側の結束も無いまま、えっ?この人も、この人もと言うように人間側の要になるだろうと思っていた人物が予想に反して襲われてしまいます。
一方、化け物と言っても元は人間で、人間であった頃の記憶ははっきり残っていて、その上で家族や知り合いを襲わなくては生きていけないという苦悩が描かれ始め、ただのホラーから、生物の命を奪って生きている人間を含む地球上の生物の在り方を問うような哲学的な内容も見え隠れし出します。
ただの恐怖だけを題材にしたホラーではなく、逃げようもない人間の性が恐怖に重なってきます。
このあたりまで来ると、1巻目で感じた読む苦痛は何だったのかと思う位に先に読み進みたくなります。

そして、最終5巻目いよいよと思った矢崎に人間側の主人公まで襲われてしまい、どうなっちゃうの?という展開
この先は書かないことにします。

小説の印象が二転三転し、読み終わると事件は解決したにもかかわらず恐怖というよりも悲しさが残って、重いホラーだなという感じがしました。
友人はきっとこの感覚を味あわせたかったのかも知れません。

2013年9月13日 (金)

神宮球場9月13日(金)

今日は、午後からたまたま都内の本社に出張。

金曜日ですが、今日は神宮球場でヤクルト×阪神戦の試合があります。
バレンティンの56号日本新記録が出るかも知れません。

出張、金曜でも試合がある、バレンティンが昨日は打たなかったってことは、今日の私は非常にラッキーなのでは、このチャンスを逃すわけにはいきません。
仕事を終わって神宮球場へ。
チケットを買っておこうと携帯でアクセスすると、もうライト側外野指定席は売り切れ、内野席ではホームランボールを取れないので外野自由席を購入しました。

神宮球場に着いてみると、今日はヤクルト側は満席に近い状態。
いつもなら阪神ファンが1塁側にまで進出しているのですが、今日はヤクルトファンばかりです。Img_1049

入場の際にバレンティンのお面が配られました。
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今日のバレンティンの打順は4番、阪神の先発はスタンリッジ。
バレンティンの打席ではヤクルトファン総立ちです。
試合は1点差ではありますが、スタンリッジも抑えの久保田も敬遠はせず真向勝負してくれるので見応えがあります。
阪神ファンだって、試合に勝てばバレンティンの新記録は見たいでしょう。

でも結果は風があれば入ったかも知れない、惜しいセンターフライ、ライトフライがあり、オォーという歓声の後にアァーという落胆の声。
残念ながら今日はオアズケでした。

あと20試合近くあるのでいつかは出る新記録ですが待ち遠しいですな。
まさか、この3連休の客入りを狙ってわざと打たないのでは?なーんてことないですよね。

2013年9月10日 (火)

東京JAZZ 2013

8日の日曜日、東京国際フォーラムの東京JAZZに行って来ました。

6日から開催されているJAZZフェスですが、私の目当ては8日昼の部。
マンハッタントランスファー、ラリー・カールトン&ブルースオールスターズ、そしてボブ・ジェームス&デビッド・サンボーン、スティーブガット。
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この3バンドを観れてS席(2階席ですが)8500円は安いと思います。
今回は、最近音楽で話の合う、わが社の専務と一緒です。

開演は13:00からなので、まずは中庭のフードコートでビールを飲みながら、NHKのブースや屋外ステージでの無料演奏を楽しんでいると、知らぬ間に昼間からビール3杯。
かなりいい気持ちで会場へ。

席は2階席の3列目。2階席はだいぶせり出しているので1階席の後ろの方よりもいい感じです。
ステージはこんな風に見えます。
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ちょっと遠いですが左右に大きなビジョンがあるので大丈夫。

さて、最初はマンハッタントランスファー、メンバーの一人ティム・ハウザーが病気のためトリスト・カーレスに変更になっています。
オープニングは私の好きなバードランド。
歳はとってますが、歌声は変わりません。
彼らの場合、歌というよりも楽器に近いのですばらしい演奏でしたと言いたいです。

2番目にラリーカールトン&ブルースオールスターズ。
こちらもベーシストが息子のトラヴィス・カールトンからシェーン・テリオに変更になっており、知らぬ間にホール&オーツのジョン・オーツがゲストになっていました。
オープニングはラリーのソロギターで始まり、2曲目が「フライディ・ナイト・シャッフル」、3曲目がここで聞けると思わなかったクルセイダーズの「ママ・トールド・ミー」
そのあとゲストのビル・ラバウンティのブルース曲を2曲。

ここまでは非常に良かったのですが、このあとジョン・オーツが登場するとブルースからいきなりカントリーに変わってしまい、ラリー達がバックバンドのようになってしまいました。
それも3曲も歌うし。
最後にジョン・オーツ抜きでもう1曲演ってくれれば口直しになったはずですがそれもなく、「なんで今日お前が出てくるんだよ」と言いたくなりました。
ホール&オーツは嫌いではないのですが今日は遠慮して欲しかったなあ。

最後はボブ・ジェームス&デビッド・サンボーン、スティーブ・ガット、ジェームス・ジーナス。
私のボブ・ジェームスの印象はエレクトリックなんですが、この日はアコースティック。
ステーィブ・ガットもロックからジャズまであらゆるライブで見ますが、アコースティックで見たのは初めてです。
曲名は全然判らなかったのですが、アコースティックだと思えないような迫力でした。
デビッド・サンボーンはほとんど吹きっ放し、スティーブ・ガットのお決まりのドラムソロもあり大満足でした。

でも、やっぱりジョン・オーツが!

郡上八幡

立山、黒部アルペンルートを観光し、富山で宿泊後の帰りのルートは決めていなかったので宿で地図を見ながら考えていると、東海北陸自動車道で名古屋に抜ける途中に郡上八幡を見つけました。
郡上八幡は一度寄ってみたかった場所なので即決定!お昼頃に到着するように計画を立てました。

さて、基礎知識も疎いまま到着した郡上八幡の町はなにやらお祭りのような雰囲気です。
そう言えば郡上踊りの頃だと思いだし、これはいい時期に来たと早速ネットで調べると、8月15日は徹夜踊りの日。踊りは午後8時から翌朝の5時までで昼間はありません。
う~んもう一泊するわけにもいかず踊りはあきらめることにして街中を散策することに。
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郡上踊りはなんと7月中旬から始まり9月上旬まで続くんですね。
そして13日から16日までは4日間連続で徹夜踊り。
毎日がお祭りで楽しそうですが、運営参加する町の人たちは大変なのではと心配してしまいます。

さて、郡上八幡は古い町並みときれいな水が街中にあふれているというのが私の疎い知識ですが、そのとおりどこの家の前にも用水があり清涼な水が流れていますし、川では子供たちが泳いでいます。
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食堂のメニューウィンドウにある食品サンプルを売る店が多いのが印象に残りました。
外国の方のお土産にはいいかも知れません。

今回はお昼を食べながらの立ち寄り観光だったので、次回は一泊で郡上踊りに参加してみたいですね。

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