四方田犬彦/石井睦美「再会と別離」読了
久しぶりに石井睦美さんの本を読みました。
最近の彼女の童話は小学校の国語の教科書にも採用されているようで、童話作家としての地位は確立していますが、小説家としての知名度はまだかな?
この本は小説ではなく23年前に編集者と作家として出会った二人が、再会したことをきっかけに「再会と別離」というテーマでそれぞれの歩んできた人生を手紙という形でやりとりするというもの。
最初からこのやり取りを出版する前提なので、石井さんはやはり本には書けないことが隠れていますが、四方田氏は提案したときから覚悟があったのか本音の部分がかなりあります。
四方田氏のことは良く知らないので、そうなのか~程度の感想ですが、石井さんは昔の思い出もあり童話作家として順風満帆だったのかと思っていたら、いろいろと波乱もあったようで、本人や母親の話とかでは昔の頃の顔も浮かんで来たりしてして、四方田氏のものとは別の感慨がありました。
知らない作家同士の手紙のやり取りであるならば、買って読むほど本としては興味を引く内容ではなかった気がします。(ちょっときつい感想かな)
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