カモメのジョナサン完成版読了
40年前にブームとなったリチャード・バック著の「カモメのジョナサン」に第4章が存在していて、このたび五木寛之氏の創訳で完成版として発刊されました。
40年前といえば私は高校生。
そんな私でも読んだのですから大ヒットだったんです。
餌を採るために飛ぶカモメの群れの中で、ただ一匹ジョナサンは高度な飛行技術の会得を目標に仲間外れになりながらも練習、研究し目標を達成するということが共感を得たのでしょうか。
今、読み返してアップルの創始者故スティーブ・ジョブス氏を想像しました。
そこで、当時読んだ本と比較してみようと実家の本棚を探すとありました。
が、なんと原語の英語版。
付録として、飛行に関する専門用語や慣用句の訳解説が付いています。
記憶としては完全に読んだという気がしていましたが、当時、そして今の私の英語の実力からしてそれは考えられません。
高校の頃の友人もそれには太鼓判を押すでしょう。
きっと、解説本を読んでその気になっていたんですね。
ジョナサンのように目標を掲げたことは事実のようですが。
さて、完成版の第4章は、ジョナサンが神格化されてしまい誰もジョナサンのように限界に挑まないという現代を皮肉ったような内容。
リチャード・バックは40年前にこの世相を予測していたということでしょうか?
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